[新品]
まんだらけ出版部 発行
毎回、担当者の國澤さんの目の付けどころには驚かされるのですが、いよいよ大爆発してしまいました。誰も成し得なかった、というよりあまりにも高い山ゆえにやろうとすることすらためらわれたであろう[ひばり書房]の新書期の漫画の全貌解明をやり遂げてしまいました。おそらく漏れているのはあっても片手で収まるほどでしょう。集めるだけならお金と根性があればある程度は出来ると思いますが、それをリスト化して画像を掲載して解説も付けるなんてことは、常人には出来ません。私もこういうことをやろうと思ってひばりヒットを大量に集めていましたが、結局発表出来ませんでした。この「思った」ことを「実行」に移すことが出来る人間は限られています。その点、様々な事を「実行」している國澤さんを私は大いにリスペクトしています。
内容は画像を見ていただければ分かりますが、とにかく凄いです。同タイトルでも番号が違うもの、また微妙にタイトルが違うものまで完全紹介。同内容の本は並べて画像を掲載していますので非常に見やすく資料性が高過ぎ。作家の解説や作品解説も充実していて、巻末にはカバーを取った本体表紙の画像ギャラリーやカバー裏表紙ギャラリーなんてのもあり、この本の完成にはどんだけ時間がかかったかを考えるとますます自分には出来なかっただろうなぁとため息が出ます。
もちろん新書期以降のものですので、怪奇漫画だけではありません。私もまったく手を出していなかった少女漫画やスポ魂ものまで掲載されています。「木曜日のリカ」や「エースの条件」、古谷あきらの「おやじバンザイ」までカバーしていて、ここまでくるとあきれてしまいます。
あとこの本には古書ビビビの店主である私が少しだけ死霊協力、じゃなくて資料協力・執筆などもしています。